第4話 溶けちゃわないかな!?

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「で、何であんなことに??」 「いやの、あのバズーカがほったらかしになっていたので倉庫にかたずけようと思ったのじゃ」 フンフン 「で、私の中に少しの好奇心がわいたのじゃ」 ………あー、大体話が見えてきたぞ。 このババァ、心臓弱いくせに死ぬ気かよ!! 「で、庭の木に向かって……」 ピンポーン! 突然呼び鈴がなり、俺はドアを開けた。 そこにはクラスメートのアキが立っていた。 「あれ、アキ、何で……」 「お見舞いだよ」 時計を見ると時刻は午後3時30分。 「で、お前の妹は??」 「まだだよ、狙いはそこか、このロリコン!!」 「ユキちゃん、友達かい?」 と、そこにバァさん登場。 「始めまして。ユキの友達でアキです。どうぞよろしくお願いします」 「私は千佳(チカ)です。チトセとチアキの祖母です。特技は居合斬り。」 「マジかよ……」 「マジです」 「夫は坂本竜馬。好きな食べ物は若き青年……」 ちょっと待てぇぇぇぇーーー!!!! 「マ、マジかよ……」 「うそに決まってんだろ!!ババァいくつなんだよ!!!」 「あらあらユキちゃん、埋めますよ?」 「こえーよ、てか、特技はどこいったんだよ!!!」 「お前のバァさん、怒ると顔が呪われたロシア人形みたいだな……」 アキは先のバァさんの顔を見て、心底びびっていた。 かなりひきつった顔をしている。 「それにしても皆遅いな??」 「チトセちゃんは買い物して帰るって言ってたぞ」 「ん、そーか」 「あぁ、それとこれ、お見舞い」 「あぁ、サンキュー」 俺はアキから果物を受け取りテーブルの上に置いた。 それから妹達の帰りを待つことにした。
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