第5話 温泉いただきっ!

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30分ほどバスに乗って旅館に着いた。 旅館は山の方にあるのでなんとも心が安らぐ。 「ねぇ、ユキ兄、早く行こうよ~」 チアキに催促され、さっさとチェックインすることに…… 受付の話では、部屋はかなり豪華なものらしい。 俺達はエレベーターで3階まで上がり、指定された部屋に行った。 「わぁー、すごーい」 「ひろーい」 「景色もきれーい」 フッフッフッ、何もしていないが、あそこまで感激されると何だか勝ち誇った気分だな…… 「ねーねー、外雪降ってるしさ、遊ぼーよ」 「いこいこ!」 「あっ、待ってよ!」 妹達3人は キャハキャハ とはしゃぎながら、部屋を出て行った。 「さってと、俺達はどうする、チトセ?」 「うぅ~ん、そうねぇ……」 「こんな山の中じゃ、のんびり出来る分、やることもそんなにないよなぁ~」 「いいじゃない、アタシもユキも普段は家事や妹達の面倒で忙しいんだし」 「まっ、確かにゆっくり出来るのはありがたいんだけどな~」 そう言いつつ俺は無意識の内に畳の上に ゴロン と寝転がった。 「めちゃめちゃくつろいでるじゃない」 「まっ、たまにはいいかなって……」 「……じゃ、散歩でもする?」 「おばちゃんかよ……」 「いいじゃない、たまには……」 「そだな」 と、いうわけで俺達は旅館の中を散歩することにした。
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