少年院名物イジメ

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母ちゃん「やっぱり悪いね」 っふと母ちゃんの顔が曇った 俺「でも大丈夫やろ」 母ちゃん「ん~…」 その反応に俺はビックリした 今まで何があっても大丈夫と言って来た母ちゃんが… 俺の心に焦りが出てきた 俺「俺が帰るまで大丈夫やろ?」 母ちゃん「………」 青ざめた… ヤバイ… ヤバイ… ヤバイ…ヤバイ… 俺「俺が帰るまで後7ヶ月やけ、それまで頑張るよう言っとって」 母ちゃん「分かった、あんたは今の生活だけを頑張りね、いらん心配せんでいいけ」 俺「うん…ありがとう」 面会が終わった 心が騒ぐ 次の日も その次の日も… 止む事が無かった… それから1ヶ月 一通の手紙が届いた 親父からだった 内容は極普通の手紙だった でも俺は嬉しかった 涙が出る程嬉しかった 毎日の不安が一気に無くなって 院生活が楽になった 「親父大丈夫やん!」 「やっぱり俺の心配し過ぎやったんや」 「マジよかったぁ」 この日俺は色んな事を考えた 帰ってからの事 これから先の事 将来の事 俺はヤクザになるという考えに変わりはなかった 上に上がろうとか考えてない 俺は親父の側で親父の為に親父の助けになれたらそれでいいと言う思いだった 一生付いて行ける人、 それが俺の親父やった 親やけやない それだけの力と魅力のある人やったけ この日俺は改めて自分の生きる道を見直した そして前よりも強い気持ちが生えた この日を境に俺はひたすら頑張った 一日でも早く帰れるように寮全体を引っ張って行った あの日あの教官が来るまでは…。
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