逮捕状

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逮捕状

18歳まで後数ヶ月 俺の生活も結構落ち着いていた 仕事に行き 帰りは刺青を入れに若松へ そんな日々を送っているある日 何事もなく朝仕事に行くと、女から電話が鳴った 俺「はぁい」 女「今家に警察が来たよ…」 俺「はぁ?」 女「どうするん?」 俺「又連絡する」 工場長に事情を話し、親父に電話 俺「もしもし」 親父「おぉ」 俺「逮捕状が出たかもしれん」 親父「何でか」 俺「まだ分からん」 親父「調べるけ待っとけ」 ガチャ… 相変わらず落ち着きのある親父 やっぱすげぇ~なぁ 10分くらいで又電話が鳴った 俺「はい」 親父「傷害で逮捕状が出とうやねぇか」 俺「傷害かぁ…」 親父「大人しくしとけち言ったやろうが」 俺「なった事はしょうがないやろ」 親父「取り合えず小倉出れ」 俺「わかった」 親父「又連絡する」 俺「はぁい」 俺はバタバタ知り合いの家に行き、金と新しい携帯を取り 友達と大分県に行った ホテルを取りその日は友達に帰ってもらった 夜一人になると 今までの出来事が浮かんでくる 人から金を取っている自分 人を叩いている自分 単車で暴走している自分 最悪の状況に置かれた時初めて後悔という文字が出てくる… 出頭までの期間は一週間 色んな友達が会いに来てくれた そして出頭の日 俺は親父に電話した 俺「もしもし」 親父「おぉ」 俺「ボチボチ行こうと思う」 親父「そうか、頑張れよ」 俺「どうせ入っても1ヶ月やろ」 親父「そうやの、体調だけは気を付けとけよ」 俺「ありがとう」 親父「何かいる物あったら手紙くれや」 俺「了解」 親父「じゃあの」 俺「はぁい」 妙に優しい親父 そして元気がなかった… 又悪い事したなぁ… 俺まで堕ちて来た 取り合えず母ちゃんに電話した 俺「もしもし」 母ちゃん「はぁい」 俺「今から行ってくるけ」 母ちゃん「父ちゃんも体悪いんやけ早く帰っておいでよ」 俺「行っても1ヶ月やけ大丈夫よ」 母ちゃん「体には気を付けなよ」 俺「大丈夫っちゃ」 母ちゃん「じゃあ頑張りね」 俺「おうっじゃあ行ってくるわ」 母ちゃん「気を付けて」 最後の電話を終えた俺は弁護士と南警察署へ 警察は待ってましたと言うように、次々出て来た 俺はそのまま留置所へ
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