大分特別少年院

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大分特別少年院

留置所に入った俺はひたすら考えた これで捕まるのは5回目 やっぱり俺はヤクザしかないな 2日目の取り調べ 相変わらず汚い取調室 そして面倒くさい話し 傷害事件の相手を何発殴ったか? どこを殴ったか? どんな状況やったか? 次々に質問してくる警察 マジ面倒くさい… 相手は鼻と肋骨が折れとんぞ 何かその態度は …良く怒鳴ってくる そして相方が優しくしてくる その繰り返し… まさに警察の心理学 適当に調書を巻き 10日目に 調べが終わってないけ もう一拘留 又10日間 暇で暇でたまらない そして遂に鑑別所へ 後1ヶ月で出れる! 毎日作文、貼り絵の繰り返し そして調査官の調べ 調査官は女で若かった でも一言一言心に刺さる… 調査官「あんた鑑別所だけで出れると思っとん?」 「自分がした事に反省しとん」 「考えが甘いんやないん」 「父親が暴力団の組長なら更正も無理ね」 さすがに親父の事を言われた俺は我慢も限界 「お宅に親の事言われる筋合いないでしょ」 「それだけネクラやったら彼氏も出来んわぁ~(笑)」 「もう話す事ないけ終わりにしようや」 これでその日の調べは終わった しかし部屋に戻ると後悔一色 ヤバイ…ヤバイ…ヤバイ… 心の中で少年院が確定した(笑) そして1ヶ月後 審判があった。 結果は、大分特別少年院送致… 審判に来てくれた母ちゃん、工場長に合わせる顔が無かった… でも最後に精一杯の笑顔を見せた 今から又一年間ち考えると気が長くなる… 又鑑別所に戻ると教官が「お帰り!」 その一言にイラッ… その日に又母ちゃんと女が面会に来てくれた 二人とも目が赤い 女は今にも泣き出しそうな顔をしていた 俺「ごめんね」 母ちゃん「頑張りね」 女「待っとくけ」 色々と励ましの言葉をもらい 半ば元気を半ば切なくなった… 部屋に戻ると、取り合えず親父に手紙を書いた 今から一年頑張ります。
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