2.接近

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 だから、翔哉は少し動揺していた。    転校生の男子に少しドキドキしたというのは……どういう事なんだ?  いくら綺麗な顔をしているからといって、相手は男だぞ?  自問自答してみるけれど、千里への興味が高まる自分の心を誤魔化すのは難しいようだ。 「なあ。部活やらねーの?」  帰り支度をする千里に、そう声をかける。  千里は翔哉をチラッと見て、「興味ない」とだけ言った。
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