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華はまだ5歳で、翔哉によくなついている。
「俺が父親だって分かってるのかな」
新しい父親の俊夫(としお)が不安そうな顔をするほどだから、相当だ。
「お兄ちゃん大好き!」
「そうか。俺のどこが好きだ?」
夕飯を作りながら、翔哉はそんな質問をしてみる。
「んーとね。おやつが上手だし、華と遊園地行ってくれるし、ゲームでお人形とってくれるし」
数えあげたらきりがないらしい。
華の為にユーフォーキャッチャーでぬいぐるみをとるのは、翔哉の日課みたいになっている。
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