1.転校生

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 陽の雰囲気に誘われ、クラスに入っても彼の周りはいつでも賑やかだ。 「よお、今度合コンしようぜ」 「あーでも、翔哉がいるんじゃ駄目だ。女子が全部お前の事見てるの分かるんだもんな」  冗談っぽくその男子は翔哉の頭を軽くこづいた。  それに対して翔哉は軽く笑う。  異性の目を惹くというのは同性に反感を抱かれやすいのに、翔哉はそんな感情すら抱かれない。 「俺、今彼女いらねーから」  そう言って、さらりとスルー。  翔哉が恋愛に興味を持っていないのは明らかで……ここだけが、彼が自分の闇を表に出している微かな部分なのかもしれない。
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