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陽の雰囲気に誘われ、クラスに入っても彼の周りはいつでも賑やかだ。
「よお、今度合コンしようぜ」
「あーでも、翔哉がいるんじゃ駄目だ。女子が全部お前の事見てるの分かるんだもんな」
冗談っぽくその男子は翔哉の頭を軽くこづいた。
それに対して翔哉は軽く笑う。
異性の目を惹くというのは同性に反感を抱かれやすいのに、翔哉はそんな感情すら抱かれない。
「俺、今彼女いらねーから」
そう言って、さらりとスルー。
翔哉が恋愛に興味を持っていないのは明らかで……ここだけが、彼が自分の闇を表に出している微かな部分なのかもしれない。
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