15人が本棚に入れています
本棚に追加
千里は白い肌を持ち、サラサラの黒髪をした綺麗な男子だった。
白いシャツがやけにまぶしく、この雰囲気なら翔哉に負けないくらい女子の人気を集めそうだ。
「ねえ。ここって屋上登れるの?」
翔哉の背中に向かって、千里がボソリとつぶやいた。
「あ?屋上?普通に行けるんじゃねーの」
そう言うと、千里は立ち上がり……そのまま教室を出ていってしまった。
「え、あいつ転校初日からサボる気なのかよ?」
驚いた翔哉が、慌てて後から彼を追いかけた。
最初のコメントを投稿しよう!