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「へ?」
空気が一瞬揺らぐと、見たことも無い男が目の前にいた
「お前、誰?」
「俺?俺はジュンス。変装が得意なんだ」
「…その変装が得意なジュンスがなんでユノの格好で俺のところへ来るんだよ?」
「王の命令」
「王の?」
「ユノって天使が気に入ったんだってさ。でもお硬くてね、ぜんぜん王に見向きもしない。で、痺れをきらした王があんたを連れてきたら良いんじゃないかって、俺に命令したわけ」
ユノは天使である事に誇りをもっていた
そう簡単に信念を曲げる奴じゃない
「王に伝えな、俺を連れて行ったところでユノの心は奪えないって」
「そっか、わかった。そう言っとく」
「・・・・なんだ?意外とあっさりなんだな」
「めんどうくさいのが嫌いなだけさ。俺も変に能力があるからそばに仕えてるけど、どうでもいいんだよね。地上がどうとか楽園がどうとか。あと、王が何をこのむのかなんてさ。あ、一つだけ教えてあげるよ」
「なんだよ」
「あんたの元彼、暴動始めるみたいだよ。天使の間では人間とうまくやっていけないのが結構いてねその代表になってる。きっと王にこてんぱんにされて終わりな気がするんだけどね」
「ユノが…」
「心配?そりゃそっか、元彼だもんね」
「そんなんじゃないよ、よけいな詮索はしないでくれ」
ユチョンはジュンスという人間を睨みつける
「こわっ!」
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