サイレン

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チャンミンはポケットから1通の封筒を取り出した 「それは?」 「ユノからの手紙です。多分3日前だと思いますが、ジュンスという人間が工事現場にやって来て僕に渡してきたんです」 「ジュンスから…」 受け取り開けてみると、月桂樹の葉が一枚入っているだけだった 意味を考えているユチョンにチャンミンがぼそりと呟く 「勝利宣言?」 「え?」 「月桂樹といえば、勝利者が被る冠に使われる葉です。もし本当に暴動を起こすというなら、それは勝利宣言なんじゃないですかね…あくまで、憶測の範囲でしかありませんが」 「勝利…宣言…」 そのとき、けたたましいサイレンの音が鳴り渡った 天界もしくは地上で緊急事態が起きた場合避難する為の合図 ヴウォーーーーン ヴウォーーーーン ヴウォーーーーン 「ユチョン、逃げましょう。悪魔の数も増えてきた」 2人が走り出した先に一つの影 それはジュンスだった .
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