106人が本棚に入れています
本棚に追加
今起きている戦争だって無意味の何者でもない
もとより、悪魔とは冷戦状態でこの何千年という間過ごしてきたのに、こちらが攻入る理由も無いまま命令された通りに戦いは開始した
神は宮殿に身を隠し、出て来る気配もなく…
この無意味な戦争が、『王』のわがままだという事にユノは言いようの無い虚しさを感じる
しかし、決して自分が部外者ではなくこの問題の当事者なのだと理解している
自分が『王』に楯突いたが為、『王』にユチョンの存在を知られることになってしまったからだ
ユノの唯一の弱点
『王』はそこを付いてきたあげく、ユチョンに興味を持ってしまった
全ては自分のせいだ…ユノは跪く身体が重くなっていくのを感じた
「ジュンス様を攻撃する事に何も思わないのですか?」
「ジュンス?ジュンス…そんな奴も居たっけな」
「愛されていたんじゃないのですか?」
「愛?さぁ、忘れたね」
「そうですか…」
愛とは忘れられるものだろうか?
.
最初のコメントを投稿しよう!