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天使と悪魔の戦争が始って、人間達の中からも借り出される者も増えつつあり、チャンミンにもその召集は掛かっていたが、彼は頑なにそれを無視している
地上はさらに目も当てられない残骸が散乱する凄惨な風景へと姿を変えつつあった
チャンミンは仕事を辞め、ユチョンの側にいた
一時も目が話せない
悪魔にも天使にも狙われているユチョンの側を離れるなんて出来るわけが無かった
愛する人は誰にも譲らない
「チャンミン…表情変わったな」
「え?」
窓の外を1日中まるで見張り番のように見続ける彼の姿を見て、ユチョンは複雑な思いでいた
眉間のしわがどんどん深くなっていくチャンミンの表情
些細な音にも敏感になり、近頃はろくに寝ていない
目の下にはクマまで作って、クタクタな身体を気力でカバーしている
でも、弱音は一切言わない
そこがチャンミンらしくもあり、ユチョンにとっては心配なところだった
「疲れたろ…ごめんな…俺のせいで」
「ユチョンのせいだと誰が言いましたか?人の恋人を勝手に目標にして始った戦争って奴に腹が立つだけです」
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