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カフェモカをチビチビと飲みながら、そのまま入り口を見つめていた。
それでも一向に、それらしき姿は現れない。
どういう事だろう?
エリイは、そう思いながらもそのままそこで待ち続けた。
『分かった』
電話越しに聞いた、確かな了解の言葉。
それがなければ探しに行くのだが。
エリイはすれ違いを懸念して、そこから動くのを躊躇っていた。
色々な可能性が思い浮かぶ度に自身でツッコミを入れて否定する。
寝坊?
いやいや、起きてたし。
うっかり忘れた?
あり得ない。
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