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“僕らの毎日はゲーム けれどもどこにもできないセーブ リセットやらコンテニューやらがあってもいいはずなのにね”
RIP SLYMEが奏でる音を聞きながら、優は海を眺めていた。美ら海と呼ばれる海は穏やかだった。リズムに乗っている波。少し岩部を覗くと、カニたちも踊っている気がする。優はおもむろに立ち始め、左手を口元に持っていき、マイクを持っている格好をした。耳から入ってくる音楽を感じながら、優は独特の動きを始めた。まるでこの音を奏でているのは自分で、今ライブの真っ最中だと頭の中で妄想をふくらます。
ひとしきりエアーライブを行ったあと、周りを見回すと、下校途中の女子中学生3人組がこっちを見て笑っている。優は恥ずかしさのあまり、そそくさとその場を立ち去った。
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