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「じゃあみんなもあけみちゃんと早く仲良くなれるように、一人ずつ自己紹介していきましょう。」
美恵子の提案に子供たちは
「えぇー」「何にも考えてないよ」
と不満をあらわした。しかし美恵子はそれを無視し、進行を続けた。
「じゃあまずはキョウからいってみよう」
すると肌が小麦色の背の低い少年が大きな声で叫んだ。
「池田恭一。小学3年生です。好きなものはカレーと野球です。よろしくお願いします。」
その体の小ささからは想像もしなかった大きな声に、あけみは小さく
「よろしく」
と答えた。
「じゃあ次はのぼる、いってみよう」
美恵子の指名に明らかに動揺している太った子がいた。
「大森昇です。よろしくお願いしま・・。」
最後のほうは声が小さすぎて聞き取れなかった。
「さっきの子とこの子、体を
交換すればいいのに」
あけみは心の中でつぶやいた。
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