159人が本棚に入れています
本棚に追加
サバイバルはすでに第1試合を終え第2試合の中盤だ
生き残っている選手はあと7名―
葉一「ん?あれヒメだ」
ヒメの服は一切汚れていない
そこに二人の男がヒメの10時と2時の方向から襲い掛かる
そのうちの一人はAK47を、もう一人はM16A1を所有している
両方スタンダードなアサルトライフルだ
ダダダダダダダダダ!
二人はヒメへ走りながら連射する
ヒメは例の日傘型仕込み銃を前方にだして開いた
ヒュパパパパパパパパ
二人の男が放った銃弾は傘に跳ね返されてしまった
跳ね返った弾は放った二人のもとへ戻る
「痛ぇ!!!」
『2番、6番アウト』
とバックスクリーンに映し出される
ヒメ「フン!」
残り5人
そこから50Mほど離れた所で別の4人が戦っている
少年1人に少女3人だ
少年は廃車を盾にして敵の攻撃をやり過ごしている
ガッガガッ!
廃車に弾が当たる
「うおおおぉ」
パンパンパン!
少年は相手のリロードの隙を見計らって廃車から飛び出し相手を撃った
命中
『7番アウト』
また脱落者がバックスクリーンに映し出される
いつの間にか小屋の上にまわっていた少女が相手を一人脱落させたばかりの少年の背後に飛び降りる
スタッ驚き振り返る少年
パン!
腹部を至近距離で撃たれた少年はたまらずうずくまる
『3番アウト』
残り3人
もう一人の少女が彼女に立ちはだかる
睨み合い状態になり緊張した空気がただよう…
お互い銃を向け合った!
パパン!!
ほぼ同時に二発の弾が放たれた
バックスクリーンに観客全員の視線が行く
『1番8番アウト』
客席がざわつく
両方アウトだ
相打ち?
違う
その二発を撃ったのはヒメだった
「マジかよ!?」
「すげぇ…」
「速過ぎない?」
「あの距離から!?」
会場は歓声と驚嘆の声に包まれる
『Bブロック優勝、藤崎 姫選手』
葉一「アイツ武器だけじゃなくてそれなりの腕もあったのか…」
葉一が感心する
花花「知り合い?」
葉一「朝喋っただけ…」
花花「へーえ。あ、次わたしの試合だ…」
そう言うと花花は長い大きなバックをかついで立ち上がった
葉一「最初そんなの持ってたか?」
花花は緊張で葉一の問い掛けに反応せずフィールドの方へ行ってしまった
葉一「ガチガチじゃねぇか…」
最初のコメントを投稿しよう!