最終章

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あの後、何が合ったのか なのはは、はっきり覚えていなかった リンディが何か言っていたようだが、それも覚えていない フェイトがなのはの手を引きながら、はやてがなのはの背中を撫でながら、なのははアースラの中に戻った その事もなのははよく覚えていないようだった 自分の意識がはっきりした時には、なのははアースラのベッドの中にいた そこから、どうすればいいのかも分からず そのまま、ベッドの中で一晩過ごした 翌日 クロノがなのはの部屋を尋ねる 心の重さが身体まで重くして、なのははいつまでもベッドから出ずいた クロノ「そのままでいいから、聞いてくれ」 それを察したのか、クロノがそう言う ベッドの傍らにあった椅子に座ったクロノは、昨日の事を話した なのはを部屋に戻した後、フェイトとはやて、そして、ヴィータも部屋にとじ込もってしまったらしい なのはと同じように今も部屋から出ようとしないようだ ここに来ているクロノも悲しげな表情している 彼にとっても、レインの事がショックだったのだろう クロノはその表情をごまかすように話を続ける クロノ「飛空艇にあった彼女らの遺体だけど……」 彼女らとは、セノアとクレアの事だろう途中から遺体がなかった事に、なのはは今、気付いていた どうなったのか分からず、不安がなのはを襲う クロノ「安心してくれ、君達が戦ってる間に遺体をアースラに送っていたから」 その言葉を聞いた、なのはは安堵の息を吐く クロノは話を戻した リサ、セノア、クレア、この3人の遺体は綺麗に埋葬されるそうだ ただ、事件の事もあるので、埋葬は静かにされるらしい それだけで、なのはは十分だと思う 安らかに眠れるなら それらを報告した、クロノは立ち上がり、そして、言った クロノ「レインは…泣くなって言った。 でも今は……泣いても良いと思うよ……レインも許してくれると思うから」 そう言ったクロノの声は少し、涙声だった 何も言わず…クロノは部屋を出る 少しの間の後…… なのは「う…ああっ……」 なのはの目から涙が溢れる 一度溢れた出した涙は止まらず、膝にポタポタと落ちた そして、何が切れたように…… なのは「うああぁぁぁああ……!」 なのはは大きな声で泣き出した
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