45人が本棚に入れています
本棚に追加
シグナム「主、ヴィータの事は私達に任せて頂けませんか?」
はやて「何でやシグナム?」
艦長室を出て、ヴィータの部屋に向かっていた時
シグナムがそんな事を話ていた
シグナム「ヴィータが部屋にとじ込もっているのは、悲しい気持ちだけじゃないと思うんです」
シャマル「今、どんな気持ちのか私達は分かります。 だから、任せてくれないかしら、はやてちゃん」
シグナムとシャマルの意見にはやては頷いた
守護騎士という間柄、はやて達には分からない絆があるのかも知れない
寂しい気持ちがないと言えば嘘になる
でも、はやてはだからこそ、シグナムとシャマルにヴィータの説得を頼んだ
シグナム「ヴィータ、居るか」
返事はない
だが、部屋に気配はある
シャマル「ヴィータちゃん、そのままでいいから聞いてちょうだい」
シャマルがシグナムを見ると、シグナムはわかったように頷いた
シグナム「ヴィータ、お前が今どんな気持ちなのか私には分かる」
部屋の前で話出す
シグナム「レインの事の悲しい気持ち。 それと、レインを守れなかった、悔しい気持ちだろ」
悔しい気持ちを感じているのはヴィータだけじゃなかった
ここに居る
シグナムとシャマルも同じ気持ちだったのだ
シャマル「私達も同じ気持ちよ。 守護騎士なのにレインさんを守る事が出来なかった。 その結果、レインさんは消えた」
シャマルが震える声で言う
それ以上言葉が続かない
代わりにシグナムが話す
シグナム「悔しい気持ちは分かる 自分が情けなくて悔しい。 でもな、いつまでもその気持ちを引きずるな。 みんな心配している、特に、主はやてはな」
当然のように返事はない
しばらく待っていたが、部屋が開く事はなかった
シグナム「早く出てこいよ。 行こう」
シャマル「はい」
シグナムとシャマルはヴィータの部屋の前から去って行った
最初のコメントを投稿しよう!