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語尾の「こうだ」とともに、若林は渾身の力で拳を私のみぞおちに放ってきた。 「うっ……」 ようやく正常な呼吸に戻りつつあったのだが、再び上手に呼吸することできなくなってしまう。 さらに、お腹には激痛が電流のように流れ、痛みがなかなか引かない。 「おら、名前を言う気になったかよ! 言わないなら、もう一発いくぜ」 そんなこと言われても、無理なものは無理だ。 「早く言えってんだよ!」 今度は平手で頬を叩かれる。
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