707人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
何で毎日毎日心えぐられる生活してるんやろ？
答えは判ってるよ。
我で選んでる事やから。
でも、人間には時にはやっかいで、時には有り難い情ってやつがずっとうちの前に立ちふさがっていた。
極道でも仕事は何でもえぇねん。
ただ、うちは極道でも何でも心さえ強い絆で繋がってたらそれで幸せやねん。
女としてこの世に生を受けて、うちがおもう事はそんなにあかん事なんやろか？
人は必ずひとつずつ歳をとるし、極端な話をしたら、死に向かって生きているんやと思う。
生かされてるって方が正しいかもしれへんけど…。
きっとうちがこんな状況なんは、知らぬ間にどこかで、誰かに形こそ違っても同じ事して来た報いなんやろなって思う。
今までずっと濁してきたし、うち自身も考えない様にして来たけど、紙切れ一枚の事なんやろうけど、それが心に引っ掛かってるんやと思う。
確かに、周りの人は、嫁はんって言うけど、ちゃうやん。
５年も６年も一緒におって、うちの人の名字は確かに名乗らせて貰ってる。
でも、ちゃうやん。
こんな些細な幸せも望んだらあかんのやろか？
男からしたら、しょうもなって思う事でも女からしたらそうちゃうねんって事沢山ある。
１人より２人なのに、何でうちらは同じ方向に向いてないんやろか？
うちはそんなに信用されてないんやろか？
何か哀しくなってくる。
かと言ってうちから切り出す事はようできんし…。
ほんまに些細な事かもしれへんけど、それで百倍も千倍も頑張れるのに…。
今のこんな自分、ほんまは嫌いや。
最初のコメントを投稿しよう！