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「覚えてる?」 そう問い掛けるとジュースを飲み干し口を拭いながら眉を少し下げた 「…覚えてないっす」 「うん、だろうね」 逆にそっちのが好都合。 記憶が曖昧なら深く追求してこないだろう 「とにかくあなたはここに居ればいい」 うん、と頷き目玉焼きを頬張った 「いいの?」 「うん居て欲しい…な」 照れたように鼻の頭を触りながら呟いた 「ふふ、よろしくね瞬くん」 口元に付いているご飯粒を指で摘み口に運んだ
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