ぜろ

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「っ…」 割れるような頭の痛みに襲われ目が覚めた 「ってぇー」 カーテンをひいていても入り込んでくる光が憎い よろよろと起き上がり寝室のドアを欠伸しながら開けた 「ふぁ…あ…?」 ソファーの上に人影確認 え、ちょ、え? 「…誰」 何故か忍び足になり近づく 規則正しく上下する肩 白い首筋はまるで女性 あどけない寝顔に薄く開かれた口 (綺麗…) 焦げ茶な髪は朝日を受けて明るいオレンジ 髪の長さから…男? 凝視してると一瞬眉を潜めゆっくり目を開いた 「あ、」 眠そうな丸い目と俺の目があった 「…ん、初めまして」 ふわっと微笑む君はまるで天使 「は、初めまして…」
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