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なんか材料あったっけ、
と冷蔵庫の中身を頭の中に巡らす
すると悩んでいた俺の前にコトリと美味しそうな目玉焼きにサラダ、ご飯と置かれた
「勝手にキッチン使ってごめんね。こんなのしか出来ないけど…」
あ、あと二日酔い少しでも軽く…と手作りフルーツジュース
「ありがとう、」
なんか…なんだろう。この空気みたいな人
とても居心地いい
「いただきます」
お腹が悲鳴をあげていた
「どーぞ」
向かいに座りニコニコ嬉しそうに笑いながら俺を見てた
見られてるから食べにくいなんて不思議となくて
物凄くリラックス状態で食べる
こんなゆったりな朝食久しぶり。
「そーいや名前は?」
変なの。名前も歳も知らない人にご飯作ってもらって食べてるなんて
ふわりと笑って答えた
「蒼[ソウ]」
「蒼くん?」
「うん。碧汰蒼」
蒼…
後で漢字を教えてもらった。
何だか凄く合ってる、蒼くんに。
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