2人が本棚に入れています
本棚に追加
「愛佳早くーっ!!移動遅れるっ」
「ごめーんっ」
パタパタとアタシは廊下を
走って知り合ったばかりの
友達の元へ行く。
ふと窓の外を見ると
見慣れない校内に
桜が満開だった。
この春、アタシは
高校生になったんだ。
「ふぅ~、間に合ったみたい。愛佳ってば、いきなり居なくなんないでよね~」
「ごめんね槙ちゃん!教科書借りに行ってた」
「や、まあ、いいんだけどさ」
高校で初めて友達に
なったのは、
この槙あかねだった。
中学からの友達に
茜ってのがいたから
あかねとは呼びづらくて
槙ちゃんって呼んでます。
(どーでもいい)
槙ちゃんはサバサバしてて
でも人懐っこい感じ。
そして頭がいい。
「槙ちゃんアタシもう勉強ついて行けない…(泣)」
「はぁ!?愛佳ってば、何で北高入れたの(笑)しょうがないなあ、私が放課後教えてあげる」
「ほんとっ!?やったあ」
「愛佳ってなんか…犬みたい。豆柴とか」
い、犬!しかも柴!
褒めてんのかけなしてんのか
よく分からない発言に
ちょっと戸惑った。
まあ豆柴、可愛いしいっか(笑)
最初のコメントを投稿しよう!