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「……びっくり」「へ?」
メロンパンをほおばりながら
槙ちゃんが言った。
アタシはそれに府抜けた返事をした。
「愛佳に彼氏がいたなんて。しかも、かっこいいし!!いいなーっ」
「かっこいい……か?うへへ…。槙ちゃんはいないの?」
「いないよ。うちの中学、芋ばっかりだったし」
「い、芋って失礼…(笑)」
槙ちゃんはうらめしそうに
アタシの事を見てきた。
高校に入って
気づいたけど、良太って
結構かっこいい方なんだな。
朝倉さんみたいな人が
また出てくるだろうし
うかうかしていられないと
思うと顔が歪んだ。
「ちょっと、顔歪んでるよー?」
「や、何でもないよ」
心のはしっこでは
槙ちゃんが良太に惚れないか
ほんの少し不安。
さっき、かっこいいって
言ってたし。
「はぁあー。私も彼氏ほしいぃー」
「槙ちゃん可愛いし、性格いいし、大丈夫だよっ」
「えへへ。愛佳、ありがとっ」
にっこりと笑う
槙ちゃんは本当に可愛い。
女のアタシでも
そう思っちゃうんだから
周りの男子は放っとけない
と思うんだけどな。
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