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「そうえば愛佳、今日初部活だったよね?」
「あっ!そうだ!忘れてた(笑)」
放課後、アタシは
いつものように
帰ろうとしていた。
槙ちゃんに言われて
あっ、と思い出した。
この高校は絶対部活に
入らなきゃいけないらしくて、
入る気がなかった
アタシは一番
活動数が少ない
図書部にしたのだ。
ちなみに
良太は野球部
槙ちゃんはバレー部
「初部活、いってきます!」
「がんばれよ~~♪♪」
アタシはちょっと緊張しながら
図書室へ向かった。
図書室のドアを少し開いて
中を覗くとまだ
誰もいなかった。
アタシ早すぎたかな?
「君、もしかして図書部?」
背後からする声に
振り返ると
ものすごい近くに
男子生徒が立っていた。
「あっ、はい!そうですけど…」
「へぇーっ!真面目に来る奴いたんだ」
「………え?」
「うん、みんな幽霊部員。運悪く部長になった俺は記録書かなきゃいけないから部活出てるんだけどね」
みんな絶対部活制度は
形だけで済ましてるらしい。
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