春は出会いの季節です。

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アタシもすぐに図書室を出た。 下駄箱から出ると ちょうど休憩中の良太がいた。 何やらマネージャーらしき 女子の先輩が 良太に話しかけている。 「あっ、愛佳」 「…よっす」 アタシは何故か 自然と素っ気ない 返事をしてしまった。 「良太君のクラスメイトー?」 マネージャーさんが アタシを見て言った。 彼女には見えないんですね(泣) 「や、か、彼女っす」 良太はちゃんと アタシのことを 彼女だと言ってくれた。 「へ、ああ…そうなんだっ」 マネージャーさんは そう言って 仕事があるからと言って るんるんとスキップ しながらグランドに 行ってしまった。 気をきかせて くれたのかな… 「部活、あと一時間くらいで終わるんだけどさ」 「うん、待っとく!」 「おぅ!んじゃ、もう人踏ん張りしてくるわ」 走っていく良太を眺めて アタシは下駄箱に 戻って座り込んだ。 高校になって良太と 帰るのは何気に 初めてかもしれない。 アタシ部活なかったしね。
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