脳クンのお話

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小さい頃お姫様に興味を示さない 小さい頃魔法のステッキは欲しがらない 小さい頃メルヘンなんてそそられない お子様ランチが出てきたら幻滅する 親が無理矢理与える物がむず痒くて仕方なかった 何で周りがこれを好きになれるんだろうかがいつも不思議だった TVの画面に写るアニメが詰まらなくて渋々友達に付き合った だから僕は5歳にして独りぼっちの方が安心だった 友達はただの付き合いだと割り切って我慢しているだけ 僕はそんな生れつき壊れた女の子だったみたいです だから僕は親を悩ませる子だった 親が与える玩具では遊んだ覚えもなく ドラッグストアの真っ白い包帯やガーゼが輝いて見え 小さい頃にはどうしたら怪我ができるのかと日々保育士を困らせ 厄介な子で目が離せない問題児だったらしい
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