プロローグ

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 高校生二年目。  全く変わる事もない日常。  繰り返しの日々。  面倒な委員会。  上辺だけの友達。  作り笑顔で出来た自分。  うんざりしていた。  滑稽なまでにはしゃぐクラスメートにも、聞けば聞くほど退屈な授業にも、何かと五月蝿い教師にも。  嘘つきな自分にも。  そんな私は押し流されるように中学生を終えて、既に高校生活も一年が過ぎた。  やっぱり変わらない。  何も変わらない。  ……あの人に会うまでは、そう思っていた。
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