1、出会いは、いつも突然に

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俺は追われていた。 ・・・・まぁだからと言ってどーしたといわれると、とても困っちまうのだが・・・・・ だがこんな事は世間様一般の奴らにとってもさほど珍しい事ではないが、この俺にとってはかなり日常茶飯事である。 そして追っ手はかなり近くまでせまってきているはずだった。 頭に黄色いバンダナを巻いた【黄巾族】である。 俺はまぁこういってはなんだが正義のヒーローって訳じゃあない。 たまたま立ち寄った町の飯屋に奴らがいて、まぁ早い話が飯の邪魔をされたのでそのはらいせに、奴らのアジトの一つに攻撃呪文をぶち込んでやった。 まぁそのさいに最近お金をかなり消費し、もののついでにお宝をかっぱらってやった。 えっ?お前が悪いって?そのへんはご愛嬌ということで・・・・。 あぁあ、果たしてこの正義のヒーロー新吾の運命やいかに! ・・・俺の事だよっ。俺のっ! ――と。 そんな事を考えている俺の足が、ふと止まる。
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