1、出会いは、いつも突然に

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「・・・そういうものなのですか・・・」 よくわからない、といった顔で関羽が言う。 どうやら彼女は、武に関してはかなりの腕や知識があるものの、こと魔法に関しては全くの素人らしい。 「まぁそういうこった。 ――さて、他に質問は?」 「いえ、特にはありませんね」 「うし。んじゃ今日はこれで――」 終いにしよう。 俺がそう言いかけたその時。 誰かがドアをノックした。 二人は同時に動いた。 ドアの左右に張り付いて、ノブには関羽が手をかける。 「誰だ?」 俺が声をかけた。 しかし返事は帰ってこない。いやな予感がする。 「怪しいな」 関羽が緊張な面もちで言う。 ドアを開けるかどうか迷っていると、急に後ろの窓が開いた。 その窓から黒い影が飛び込んでくる。 関羽が直ぐに動いた。 耳障りな金属音と共に、関羽が攻撃を防いでくれたことがわかる。 「何者だ!?」 「ほぅ。ずいぶんと強いボディガードを雇ったな。――俺の名は――趙雲」
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