2、悪役ならば 素直に負けろこの野郎

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「「なっ!?」」 驚いたのは張宝と趙雲。 「なぜ助けた?」 「人を助けるのに理由なんているのかよ」 その言葉が関羽と趙雲の心を討つ。 「―――なーんて事を言うと思うかバーロー。 テメェにゃあ貴重な睡眠時間を削られたからなぁ。 とにかくこの借りは高くつくぜ趙雲さんよ」 我ながら決まった! ――と思ったのだが関羽と趙雲がやたら白い目でみてきやがる。 「と、とにかく今はこの状況を切り抜けましょう」 「関羽に一票」 「同感だな」 関羽と趙雲がそれぞれの武器を構え、俺が呪文を唱え始める。 しかし俺の唱えていた呪文が完成するより早く〈それ〉は飛んできた。 ファイヤーボール 「火炎球」 げげっ! どこから飛んできたのかは分からないが、俺達の直上にいきなりファイヤーボールが飛んできた。
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