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バレンタイン
それは、男子がドキドキの1日
バレンタイン
それは、モテるやつが大変な1日
『あ゛ー…』
下駄箱を開けた途端に雪崩落ちるチョコの山
わざわざこんなトコに入れなくてもよくねえ?
「バカだなぁ、蓮は。
ちゃんと用意しておけよ」
『いや、そんなコト出来るの洵兄くらいなもんだから』
サッと紙袋をセットするコトによって、チョコを1つとして落とすことなくまとめるなんてプロじゃねえと無理だって
『ぜってぇ机に教科書入んねえし…』
昨日置き勉していったモノは無事だろうか?
「毎年のコト過ぎて慣れたぞ、俺は」
『ソレ他の男に言ったら殴られるぞ?』
「避けるから心配ない。」
いや、そういう問題じゃなくて
何で洵兄と同じ高校にしちゃったんだ
従兄弟なのに双子と間違われ、どうやら俺らはモテる性質らしく
『昼、食えるかなぁ』
呼び出されて大半潰れるだろ
「ーハァ、やっぱり本命は手渡しのが嬉しいよな」
『同感。まぁ本命居ねえからいいけど』
マジで好きになるとかありえねぇし
適当に遊べる関係が一番楽
「…お前ロリコンなりそう」
『は?』
年下は嫌いじゃねぇけど俺らからしたら中1だろ?
『年上のお姉さんのがいい』
「とか言ってるヤツが年下にハマるんだって」
今すぐとは言ってねぇだろ?と、ニヤッと笑う
『そんなもんか?』
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