日常

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――っ、着いた。 涼は最早満身創痍で到着地を見上げた。 どれくらい歩いただろうか。多分スイカを担ぎ直して気合いを入れ直した辺りから、20分位かも知れない。 長い道のりだった… 暑さでクラクラする体を壁に手をつきなんとか支え、インターフォンに指を伸ばした。 ピィーーン ポォーーン さぁ、早く開けそこのドア! 早く俺を涼しい世界へと連れてっておくれっ! そして、まるですぐ側で待ち構えて居たと思える程の早さで玄関から顔を覗かせたのは、小学生からの親友の 佐中 直翔(サナカナオト)だった。
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