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「肩痛いの?」
「あぁ、スイカちゃんの体重に負けた」
「あははっ、スイカちゃん今絶対傷ついたーwってか、吃驚した」
「なにが?」
「いやね、部屋に上がったら、涼が片腕シャツから出してっから…」
そこで言葉を区切った直翔は、自分がこれから言おうとしている発言に笑いを押さえられなかったようで、一度吹き出しては息を整えた。
「なんだよ…」
不機嫌丸出しに直翔を睨むと、直翔は目に涙まで溜めてごめんごめんと片手をふった。
「やー…一人で金さんでもやってるのかと思って」
「……この桜吹雪が目に入らぬかぁー!ってか?」
「ぶぁっはははぁっ!やってるし、なんかひょろいよ金さん弱そーっ」
「悪かったなっ!っかそもそも桜吹雪なんて描いてねぇし」
あははははは
ぎゃはははははっ!!
二人の馬鹿笑いに部屋の中に響き渡った。
涼はこの瞬間が好きだ。
自分を飾らずに一緒に馬鹿をやれる直翔と居るのは、楽だし楽しい。
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