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…それなのに奴ときたら、期待するような眼差しをチラチラとこっちに向けてきやがる…。
もう、ヤケだ…。
適当な事、言っちまうか…。
…それが最終結論だった。
オレは泳ぎきった目で、しっかりと奴を見据えた。
アルライト:
「……弟……なんだ…」
ゴブリンD:
「…は…?」
アルライト:
「えっ…!?
…あ…いや、だからさ…その…お前が、オレの」
ゴブリンD:
「」
…交渉…決裂…か…。
奴はあまりに突飛な設定に、全く思考が追いついていないようだった。
…無理もない。
だってオレも追いついていないんだから…。
…しかし、ここまで来たらもう後には引けない…!
…ラストスパートをかけてやるっ…!
…いや、どこがラストで、どこがスパートか聞かれても困りますけれども…!
…とにかく…一気にたたみかけるっ…!
アルライト:
「ほらっ、覚えてないかっ!?
お前が小2の時、お前が高橋さんのスカートをめくって、お父さんに怒られてたじゃないか…?
当時小4だったオレが、泣きじゃくるお前を慰めるために、夜中に2人で家を飛び出して、それで、オレは幼いお前の手を引きながらキャバクラに
ゴブリンD:
「行くかあああぁぁーッ!!」
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