断末魔の悲鳴を聞かせろッ

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ディエル: 「貴様が戦闘不能中、目一杯盾として使用してるうちに、どうやらステータスが上がったみたいだぞ?」 アルライト: 「なんだとこのやろうッ!?」 …今度こそ鉛のように重い殺意を覚えたが、そこは相手がジャイアンなのでグッと我慢した。 …てゆうかオレのLP大丈夫なのか!? お城を出た時点では、たしか12はあったはずだ…。 ―――――――――――――― アルライト 【能力値】 HP  65    LP   2 ―――――――――――――― アルライト: 「www残LP2じゃねーかwwwオレの体何に使ったのいったいwww」 オレの抗議に対し、奴は涼しい顔で答える。 ディエル: 「しかし、HPが5も上がっているぞ?」 アルライト: 「www生命の代償がHP5www」 …つーか、このクソジャイアンにもステータスウィンドウ見えてんのかよ…明らかにチートだろ…。 もはや呆れを通り越してもう笑うしかないオレに、奴はさらに追い打ちをかける。 ディエル: 「そしてアレが、この洞窟のボスだ」 アルライト: 「へぇ……うはっ!?」 ジャイアンの指差す方向では、いかにも凶悪そうな悪魔系モンスターが、こちらに向かって殺気を放っている。 ディエル: 「頑張れ」   アルライト: 「頑張れ!?」
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