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アルライト:
「無理無理っ!
ぜったい無理だってっ!!」
近くの岩につかまりながら大拒絶するオレを、奴は必死に引き剥がそうとしながら言い放つ。
ディエル:
「無理かどうかっ…やってもみない内にっ、何故わかるっ!?」
アルライト:
「言ってる事は一見立派だけど、あんたのやろうとしてることも立派な殺人行為だからっ!」
ディエル:
「ならば選べっ!
今すぐ私に殺されるかっ!
それとも今すぐ奴に殺されるかっ!」
アルライト:
「www『死』しかない2択とかwwwてゆうか結末は一緒じゃねーかwww」
……5分後……
ディエル:
「はぁ…はぁ…。
なんで…剥がれないんだ…。
はぁ…はぁ…」
アルライト:
「はぁ…はぁ…。
人を、子供がタンスに貼ったシールみたいに言うなっ…!
はぁ…はぁ…」
ディエル:
「…粗品、安心しろ、大丈夫だ…」
アルライト:
「wwwおまえの大丈夫はちっとも大丈夫じゃないんだよwww」
ディエル:
「今度は、盾作戦は使わない…」
アルライト:
「wwwその前提で無理って言ってんだよwww」
…ダメだこいつ…早くなんとかしないと…。
しかし、どうやってこの場面を切り抜けるかを考える暇もなく、その時は訪れた。
ディエル:
「…どうやら、お喋りの時間は終わりのようだな…」
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