217人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
アルライト:
「人の罪をぉ…。
…多数決なんかで決めるんじゃねえぇーッ!!」
オレは偽りの初段を放つ。
スカッ。
そして、避けた奴の軌道にあわせ、渾身の一撃を振り下ろす。
…ザグゥッ!!
予定通り!
デーモンノービスに、狙いすました強烈な二段目が炸裂した。
《miss!》
《critical!! 196 damage!》
奴は斬撃をもろに受け、体勢を大きく崩す。
デーモンノービス:
「グ…ゥ…」
苦しそうな呻き声を漏らす、デーモンノービス。
オレはよろめく奴に対し、強い口調で言った。
アルライト:
「…高橋さんだ…」
デーモンノービス:
「グ…ウ…?」
オレの放った言葉の意味がわからないらしい。
仕方ない、説明してやるか…。
アルライト:
「…オレは、小西さんの縦笛は断じて舐めてねえ…。
オレが舐めたのは、クラスで二番目に可愛い“高橋さんの縦笛だ”…と言ったのさ!」
デーモンノービス:
「ジ…グゥ…ガァ……」
(知wるwかww)
奴の不服そうなツッコミ(らしき声)が聞こえたが、オレは構わず言い放つ。
アルライト:
「日本語でおk。
そして少しは効いたみたいだな?
…オレの新技、【霞二段】っ!!」
…しかし、このダメージと罵りは、相手を本気にさせてしまう引き金だったようだ。
最初のコメントを投稿しよう!