断末魔の悲鳴を聞かせろッ

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しかし、そんな汚物を見るような奴の口からでてきたのは、意外な言葉だった。 ディエル: 「…そんな猥褻フォルダ…ここから何としてでも生き延びて…自らの手で消去したらいいだろうがっ…!」 アルライト: 「っ!! …ね、ねえたま…」 …ジャイアンのその言葉に、内容はともかく、不覚にも感動してしまった。 だからオレは誓ったんだ。 …なんとしてでも生き延びて… …0721フォルダをぱんぱんにしてやるぜっ…!! と…。 そんなポジティブシンキングに切り替わったオレの視界に、姉ちゃんの姿が映る。 苦しそうな表情を浮かべながら、剣の女王をもう一度構え直す、ジャイアンの姿が。 さすがの暴君でも、今の一撃は効果が抜群だったらしい。 兵士A・Bに至っては、深刻な肉体的ダメージにより、立ち上がることすらままならないようだ。 ジャイアンが、よろめきながらも奴を睨みつける。 そして奴に向かい、強い口調で言い放った。 ディエル: 「…この悪魔野郎が…。 …これでスタンするがいいっ!!」 言い放つのと同時に、彼女は短距離走者がスタートを切る時のように、体勢を低く構え… …驚くべき事に、次の瞬間には、デーモンノービスに激突していた。
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