断末魔の悲鳴を聞かせろッ

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そんな時間の無駄使いをしている間にも、兵士Aは奴の懐に入りこみ、グレートソードを斜めに構えていた。 …そして、相手の肩から腰にかけて、対角線状に斬りつける大剣技、【けさ斬り】を奴へと振り下ろす。 ザンッ! デーモンノービス: 「グウゥ!!」 《95 damage!》 奴が、蓄積するダメージからか、呻きながらバランスを崩す。 それを見た兵士Bも、これが好機とばかりに奴に走り寄る。 …しかし、さすがに奴もボスクラスのモンスターだ。 ただ黙ってやられているばかりではなかった。 奴は兵士Bの射程に入る前に、素早く体勢を整えると、前方に手のひらを突き出した。 …大気中の静電気を一点に集め、相手に向かって球体の電気の塊を放つ攻撃、【電撃弾】。 兵士Bに襲いかかったのは、まさにそれだった。 オレはその光景を見て、思わず叫んでいた。 アルライト: 「いっけーデーモンノービス! 10まんボル ディエル: 「黙れこの粗品野郎っ! というか敵を鼓舞するなんて、貴様は兵士Bに何か恨みでもあるのかっ!?」 オレは即答した。 アルライト: 「イグザクトリー。 (その通りでございます)」 そして心の中で付け足した。       …戦闘不能にしてやりたいくらいなぁ…!
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