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アルライト:
「ねーちゃんッ!!!」
…この状況、もはやギャグカテとか言ってる場合じゃないっ!!
オレは、急いで彼女の元へと駆け寄った。
姉ちゃんが、苦しそうに歪んだ表情を浮かべながら、口を開く。
ディエル:
「ぐ…っ…大丈夫…だ…」
そう言って、姉ちゃんの隣にしゃがみこんだオレの肩に、優しく手を置く。
そして、剣を杖代わりにしてよろめきながら立ち上がると、貞子のような恐ろしい形相で、デーモンノービスを睨みつけた。
貞子が、ゆっくりとつぶやく…。
ディエル:
「…離れていろ、粗品…。
“アレ”を…使う…」
アルライト:
「“アレ”って…まさか…!!」
ディエル:
「…本気で使えば、LPを消費するため、極力使いたくはなかったが……こいつだけは…必ず殺す……私が…」
…はわわわわわ…。
あの姉ちゃんの顔…マジだ…。
使う気だ…あの殺人技を…はわわわわわ…。
…オレはデーモンノービスに向かい、静かに言い放った。
アルライト:
「…てめーはジャイアンを怒らせた…」
…オレが台詞を言い終わるのと同時に、彼女は奴との間合いを一気に詰めていた。
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