第1章:東小姫

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とにかく動かないことには始まらないね 校舎の方に歩いてみよう 職員室かどこかで先生に聞くのが早いよね そういえばここってミッションスクールだから先生の他にシスターがいるとか何とか まぁ普通に生活してる分には会うことはほとんどないらしいけど 時々授業をしてくれる程度らしいね うん、まずは職員室を探そう 「ねぇ」 職員室はどこかな…… ――うわ、やっぱり近くで見ると大きいね 校舎の中に入らないことには始まらないね 「ねぇってば!!」 なんだか声が聞こえるな 誰を呼んでるんだろう 意地悪しないで反応してあげればいいのに 「小姫ちゃん!! 東小姫ちゃん!!」 「え?」 東小姫は私の名前だけど…… 同姓同名の人がいるのかな? 私はこの学園に知り合いはいないし 一応振り返ってみるけどやっぱりそこには知らない人がいて ――あれ?でも私とこの人以外誰もいないよね? じゃあこの人は誰を呼んでたんだろう
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