Aクラス

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「・・・俺は!」 そう言った時窓の外から騒々しい音が聞こえた 騒々しい、といっても車の音だが 教師は窓の外をちらりと見た (おやおや・・・) 「おい!聞けよ!」 「高尾君」 「・・・な」 別に怒気を込めたわけではないが割と真面目な声だった 「女の子には優しくしましょう。それと・・・」 すぐに笑顔に戻る 「授業中は静かにしましょう」 そう言ってさっさと今までの会話を無しにされた 「・・・」 言い返そうかと思ったがこんな事は一度や二度ではない 結局、癪だが黙っているのが面倒くさくない方法だった だがこの女と仲良くするなんてのは話は別だ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 「いい加減買い換えろ」 学校の前でうるさい車がようやく停まり、助手席の男が言う 「いや、これで愛着がな。というかお前送ってもらって」 言い終わる前に助手席の男が外に出る 昇降口前の屈強そうな男達が出迎えにくる
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