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「何を探していたんだ?」
佐伯が少女に声をかける
「・・・」
聞こえていないと言うよりも無視だろう
佐伯は肩をすくめ、川原の後に続いた
「・・・」
元々無駄話は嫌いな性格というのは知ってはいるがただ黙っている風には見えなかった
「何を考えているんだ?」
佐伯が川原に問う
「別に」
素っ気ない返事
だが何かを考えているのは確かだった
(まぁ、問いただしても答えないしな)
さっきの少女の事だろうか
特に異常には見えなかったが・・・
「・・・頭が悪い奴が多い」
小声でそう言った
「あ?何だそりゃ」
「俺はCクラスだけを見に来たんだよ」
「知ってるよ」
「・・・」
「おい。だから何だって?」
また川原は黙る
いつにもまして意味がわからなかった
そうもやもやしている間に職員、といってもほぼ警察で固められた職員室に到着した
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