2418人が本棚に入れています
本棚に追加
止まらない笑いに必死な俺の前では、京の怒鳴り声も全く通用しない。
それどころか、俺の笑いを煽るばかりで、ついに京は拗ねてしまった。
「ご、ごめんごめん、悪かったよ!も、もう、笑わないから!」
「肩震わしてんじゃねーか!知らね!」
「ごめんって!許してくれよ」
「……」
「本当に悪かったって……京?」
駄目押しで名前を呼ぶ。
こういう時は先手を打った方が勝ちなのだ。
京はムッと眉をしかめたが、照れ隠しなのがわかっている俺は、彼が許してくれた事を理解し、安堵……した途端に抱き締められた。
.
最初のコメントを投稿しよう!