2418人が本棚に入れています
本棚に追加
暫し静寂が二人を包む。
緑の影が、初々しい二人を覆い、木の葉が揺れる。
京は顔が赤いまま、どこかふてくされているようにも見える。
まぁ、不機嫌そうなのはいつもの事だが。
そんなところが、まぁ、俺は可愛いと思うわけで。
「けーい?」
「……何だよ」
「今日は、楽しもうな」
俺がそう言うと、京は一瞬の間の後、ニヤリと笑った。
コイツのこういう顔はイケメンなのに、可愛さを兼ね備えているとか、何なんだこの男は。
俺の頭に乗った手は、悔しいが俺より骨ばっていて、男らしい。
.
最初のコメントを投稿しよう!