Ⅰ

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     ――夢――     イーア 「 レン  どんなに  手を伸ばしてみても    哀しいね  指先ほどしか  心は触れ合えない 」     レン 「 イーア? 」     イーア 「 レン…  さあ手を  はなして  (真っ赤なイーア)  君の手も  血で汚れて  しまうよ 」      ――現実――     レン 「 !  夢…?  鈴の音?  ここはどこ――… 」     悠路 「 あ  すみません  私の持ってる  鈴です  私の名前は  サクラ=悠路  ここは船内の  医務室で  私は医者です。  シエルという  男性が運んで  くれたんですよ 」     < 悠路の後ろに  うるうるした  女の子。 >     レン 「 僕は  レン=ラファー  です  えーと…  後ろの娘(コ)は? 」     悠路 「 ああ この子は… 」     サチ 「 ごめんなさい!!  私のせいなんです!! 」     レン 「 へ…?  何?何? 」     悠路 「 君の所へ  落ちた荷物  彼女の担当  だったんだ 」     サチ 「 荷ヒモが  古くなってるの  気が付かなくて  それで………  私船で働いてるんです~ 」     レン 「 君の名前は? 」     サチ 「 サチです  カルーア・サチ 」     < レン満面の笑みで >     レン 「 サチ  泣かないで    久しぶりに女の子に  出会えたのに  泣き顔じゃ残念だよ 」     サチ 「 は…  はいっ(はあと) 」    
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