13人が本棚に入れています
本棚に追加
――夢――
イーア
「 レン
どんなに
手を伸ばしてみても
哀しいね
指先ほどしか
心は触れ合えない 」
レン
「 イーア? 」
イーア
「 レン…
さあ手を
はなして
(真っ赤なイーア)
君の手も
血で汚れて
しまうよ 」
――現実――
レン
「 !
夢…?
鈴の音?
ここはどこ――… 」
悠路
「 あ
すみません
私の持ってる
鈴です
私の名前は
サクラ=悠路
ここは船内の
医務室で
私は医者です。
シエルという
男性が運んで
くれたんですよ 」
< 悠路の後ろに
うるうるした
女の子。 >
レン
「 僕は
レン=ラファー
です
えーと…
後ろの娘(コ)は? 」
悠路
「 ああ この子は… 」
サチ
「 ごめんなさい!!
私のせいなんです!! 」
レン
「 へ…?
何?何? 」
悠路
「 君の所へ
落ちた荷物
彼女の担当
だったんだ 」
サチ
「 荷ヒモが
古くなってるの
気が付かなくて
それで………
私船で働いてるんです~ 」
レン
「 君の名前は? 」
サチ
「 サチです
カルーア・サチ 」
< レン満面の笑みで >
レン
「 サチ
泣かないで
久しぶりに女の子に
出会えたのに
泣き顔じゃ残念だよ 」
サチ
「 は…
はいっ(はあと) 」
最初のコメントを投稿しよう!