7月23日 福引き大奮闘

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次に美姫が指差したのは、ハムの詰め合わせだ。 「うーん。ハムもいいわね」 (金額は・・・・・・18,000円。予算内ね) 「ユキ姉。これも予算オーバー?」 「ぎりぎりセーフよ」 「じゃあ、これ?」 「そうねー。これにしときましょう。すみませーん!」 「はい、いらっしゃい!」 「このハムのセット、3つお願いします」 「お!お中元かい。若いのに偉いねぇ。」 「いえいえ」 「じゃあ、ここに宛先と宛名を書いてくれるかな? そうだ。お嬢ちゃんにはこれをやろう」 そう言って、店のご主人は一旦、店の中に入り。 「はいどうぞ」 と言って、爪楊枝に刺さったハムのかけらを美姫に渡した。 「お母さんが買ったハムのセットの中の一つだよー」 ・・・・・・? お母さん? 私のこと? と、私の頭の上には『?』がいっぱい飛んでいたが、美姫は何も気にせずに貰ったハムを食べていた。 「あ!奥さん。お会計、いいかい?」 「あ!はい」 やっぱり、お母さんって私のことだったんだ。
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